2023年3月27日、少し遅れた「彼岸荒れ」で重たい雪が降りしきる中、北海道浜中町から2軒の牧場が、MMJへの出荷を開始しました。
その2軒とは、㈱鈴久名牧場(写真中央下 鈴久名社長)、㈱アンフィニ(写真右下 鈴木社長)の2軒で、出荷量は合わせて23.5トン/日です。
鈴久名牧場では牛の嗜好性が良い餌づくりのため、畑の土からこだわっています。土壌分析で得た情報をもとに、適切な肥料やミネラルを土に与え、おいしい餌ができる土壌を育てるのです。良い土壌で育まれた餌を食べた牛たちは、甘くて優しい味のする生乳を生産します。
アンフィニでも同様に、良質な粗飼料づくりにこだわり、生乳の成分や質を安定させるよう心掛けています。また、牛舎での牛の安楽性を高めるため衛生管理を徹底し、きれいな牛舎で質の良い牧草を食べた牛たちは、清涼な気候と共にストレスなく快適に過ごすことができます。そんなアンフィニの生乳には美味しさがたっぷり詰まっています。
もともとこの2軒は他の自主流通組合に生乳を出荷していましたが、思うように売れなかったり、時には廃棄しなければならないこともありました。この状況を打破するため、2軒で協力し合ってたどり着いたのが、MMJを通したB toBでの生乳の販売でした。この取引により、生産者―乳業―販売店を繋いでそれぞれの問題を解決し、無駄なく無理なく円滑に流れるようにする事が可能になりました。
初出荷の際、鈴久名社長はMMJへの出荷を「新たなチャレンジ」とし、決意を新たにしました。「もっと浜中の牛乳を多くの人に飲んでもらいたい。」「この地域の人たちのために、浜中の名前を全国に知ってもらいたい。」そんな気持ちがこもった、2軒の酪農家の生乳を使用した牛乳が、近日中に販売されます。
酪農の無限の可能性を信じて歩み続ける2人の牧場は、浜中で規模、品質、技術ともに地域の酪農を鼓舞し、牽引していきます。
MMJはこれからも生産者の想いを形にし、多くの方を幸せにする企業であり続けます。
文:津布久